イエづくりにおいて様々な空間を考えるにあたりそのポイントごとに考えて行った事例を紹介します。今回は「ひろがりを感じさせる」について。
「ひろがりを感じさせる」についてどのような考えで作っているか
イエづくりにおいて様々な条件の元で設計しますが、なによりも予算的に引き締める必要がある物件が多い。おのずとコンパクトな空間になりますが、それでもせまっ苦しくない空間づくりをこころがけております。
そのための工夫した事例を紹介します。
・目線を通す
2Fリビングとした場合の階段は冬場の冷気をおさえるため囲むようにしている。そしてその壁をガラス戸で囲むようにしている。
それにより採光や通気も確保出来るし目線が通り、ひろがりやつながりを感じることが出来る。
・コーナーを空ける
「コーナー部分に開口部」を設けることで”対角線に目線が抜ける”。自然と外への意識が強くなり、より遠くへ目線が通って面積以上の空間を感じることが出来る。
ただし、コーナーを空けることで構造的な負担がかかるため建物全体のバランスには配慮が必要です。
・天井をつなげる
隣の空間との仕切り壁の上部を空けておく、ランマを設ける、建具高さを天井いっぱいにする。
そして天井の仕上は統一することで分けられた空間も天井でのつながりを設けることで広がりを感じさせることができます。
・低い空間をつくる
天井高さが低い空間を作ると落ち着いた雰囲気の場となる。そしてその隣に吹き抜けを設けるとぐっと解放感が出来る。その吹き抜けもロフトにつながる高すぎない天井高さで良い。
・風景を切り取る開口をつくる
建物の立地条件ごとに様々な眺めを得ることが出来る。
大開口を設けるのも一つの手であるが、『風景を切り取る窓』を作ることも効果がある。
遠くまで続く風景,シンボルツリー,坪庭など。